東広島市とは?
東広島市は、人口約19万人。広島県のほぼ中心に位置している市です。
1974年4月に西条、八本松、志和、高屋の4町が合併して誕生し、広島県内で12番目の市となりました。さらに、2005年2月には黒瀬、福富、豊栄、河内、安芸津の5町と合併し、内陸部の山々から瀬戸内海の美しい多島海岸線まで市域が広がりました。この合併により、歴史や文化など多くの地域資源が市に加わりました。
地形・気候
東広島市は、低い山々に囲まれた標高200~400mの盆地状の地形が主要な特徴であり、南西部は比較的平坦です。南東部は瀬戸内海に面し、沿岸部には小規模な平坦地が広がり、大芝島などの島しょ部もあります。
地形が北に向かって高くなり、南に向かって低くなるため、冬季の気温や積雪量には差がありますが、全体的には比較的温暖な気候です。特に瀬戸内海に面する地域は、四季を通じて寒暖の差が少なく、東広島市内でも温暖な気候となっています。
交通
2015年3月に開通した「東広島・呉自動車道」は、海の玄関口である呉市と東広島市を結ぶ重要な経路です。この自動車道は、山陽自動車道や広島呉道路(クレアライン)とともに、広島・呉・東広島のトライアングルネットワークを形成しています。
また、東広島市には山陽自動車道のインターチェンジが4つあり、さらに国道2号線(大阪から福岡へ至る)、JR山陽新幹線・山陽本線の停車駅があり、交通アクセスが充実しています。また、広島空港からも近く、県内外へのアクセスが容易な立地です。
教育
東広島市は、4つの大学が立地し、約17,000人の学生が学ぶ「学園都市」でもあります。産業、学術、行政の研究開発機関が集まる「広島中央サイエンスパーク」では、企業だけでなく学生も最先端技術の研究開発に携わることができる環境が整っています。学園都市の構想は、未来において国際的な学術研究拠点として飛躍することを目指しています。
名産
西条の銘醸地としての歴史は約340年前にさかのぼります。龍王山から湧き出る伏流水、優れた酒米、そして冬の仕込み時季における大きな昼夜の寒暖差など、西条独特の気候が美酒の生産に貢献しました。全国的にも珍しい「松尾神社」で酒の神様が祭られていることから、酒造りの伝統が地域に息づいていることがうかがえます。
また、毎年20万人を超える人々が訪れる「酒まつり」をはじめとするイベントは、長年にわたる酒造りの歴史が地域社会に根付いている証しであり、日本酒文化を継承し、新たな形で発展させています。
施設
東広島市立美術館
1979年6月1日に八本松町の七ツ池畔に開館した東広島市立美術館は、広島県内で最も歴史のある市立美術館です。2020年11月3日には、東広島市の中心部に位置し、酒蔵地区や東広島芸術文化ホールくららに近接する西条町の文化ゾーンへと移転し、新たな展示をオープンしました。
JR西条駅
2015年1月に、市の玄関口であり通勤者や観光客にも利用されるJR西条駅がリニューアルされました。新しい駅舎は、南口と北口を結ぶ自由通路沿いに再配置され、バリアフリーに対応しています。
西条駅北口には以前からなかったタクシー乗り場やバス乗り場が整備され、駅を発着点とする移動も便利になりました。これにより、乗降客の利便性だけでなく、駅周辺の活気や交通の拠点としての役割も大幅に向上しました。