戸建てとマンション異なる特徴を把握して不動産売却を成功させよう
戸建てとマンションでは売れやすさに違いがあります。東広島市のみならず、全国的に戸建てよりもマンションの方が一般的に売れやすい傾向があります。これは、鉄筋コンクリート造のマンションの耐用年数が約47年であるため、資産価値の減少が少なく、売却しやすいためです。
マンションは駅近くで築10年以内の物件が売れやすく、戸建ては駅から徒歩20分圏内で築10年の物件が人気です。ただし、近年は住まいに仕事スペースや通信環境の良さを求めるニーズが高まり、部屋数の多い戸建ての人気が増しています。
目次
戸建てとマンションで売りやすさに違いはある?
東広島市でマイホームの住み替えを検討している方も多いですが、気になるのが売れやすさです。実は戸建てとマンションでは売れやすさに違いがあります。
◇戸建てとマンションの売りやすさの違い
戸建てとマンションとで売れやすさに違いがあり、現時点でマンションのほうが売れやすい傾向です。マンションのほうが売れやすい理由には、耐用年数が関係しています。
鉄筋コンクリート造マンションの耐用年数は約47年のため、減価償却の損失も少なく価値も下がりにくくなります。しかし、木造の戸建て住宅の場合、一般的に耐用年数は22年ほどです。資産価値が0になる時季が早まることから、マンションより売れにくい傾向にあります。
また、不動産売却ではマンションは立地や間取り、戸建ては土地の価値が重要視されます。駅からの所要時間が短ければ短いほど売れやすいのは、戸建てもマンションも変わりません。
◇それぞれの特徴や違いを知る事が重要
戸建てとマンションとでは、ランニングコスト・維持費や需要の高い物件の特徴も異なります。不動産売却をする際は、それぞれの特徴を理解した上での売却が重要です。
コロナによる変化とは?購入者の意識の変化と最近の傾向
2020年に発生したコロナウイルスによって、外出制限やリモートワークの普及に伴い不動産の需要や家探しのトレンドにも大きく変化がみられました。
◇コロナによるニーズの変化
コロナの蔓延により、住まいに快適性や広さを求める方が年々増えています。その中でも、多くの方が住まいに求めていたのが仕事スペースの確保と通信環境のよさでした。
コロナによるリモートワークの普及に伴い、オンオフを切り替えられる仕事スペースやビデオミーティングがしやすい通信環境が整った住まいを求める方が多く見られます。これらの理由から、マンションよりも部屋数が多い傾向にある戸建てを求めるニーズが増加傾向にあります。
◇ニーズを把握不足で売却に苦戦も
戸建てのニーズが高まりを受けて、所有する戸建てを売却する方が増えました。しかし、ニーズが高まり始めた直後はマンションに比べて売却への備えが進んでおらず、売主が何から始めたらよいのか分からないため、売却完了まで時間がかかったケースも少なくありません。
また、マンションの売却では不動産価格の高騰や家探しのトレンドの変化により、マンションの売却を希望する方が増え、中古マンション市況が活発化しました。これにより売却価格の相場が分からず、売却に苦戦した方も多いようです。
マンションと戸建ての違い
戸建てやマンションの特徴には違いがあり、売れやすさにもつながっています。不動産売却をする際は、この特徴を理解した上で売却するのが重要です。
◇ランニングコスト
戸建てとマンションのランニングコストには、大きな違いがあります。
戸建てのランニングコストは定額ではなく自分で決めた金額を支払うのが一般的です。マンションのように毎月支払うわけではないため、修繕しないのであれば実質ランニングコストはかかりません。
しかし、修繕する場合は築30年以上の戸建ての場合は平均556万円程度、月額に換算すると約1.3万円ほどです。また、固定資産税は土地・建物の所有者が全額負担しなければならず、物件によっても金額が異なります。
一方のマンションのランニングコストは、管理組合によって決められた定額の支払いが必要です。修繕積立金は、段階積み上げ方式と一時金方式のどちらかを採用しています。
マンションの固定資産税の支払いは、持分割合によって敷地面積が按分され、建物部分は所有している部分のみ課税対象です。
◇立地
戸建ては住環境をアピールできます。プライバシーの確保やペット飼育が可能、ペットや子どもがのびのびと遊べるスペースなどの魅力をアピールできるのがメリットです。
一方のマンションは、駅や中心街に近い距離に建てられている場合が多いため、利便性の高さをアピールできます。他にも風通しや日当たり、室内から見える景色なども好印象を与えられる要素です。
◇資産価値
戸建ての耐用年数は22年で、築年数が22年を過ぎた時点で建物の資産価値は0になるため、マンションと比べると資産価値が早く下がってしまいます。しかし、戸建ての場合は建物の資産価値が0になっても土地の資産価値は維持できるのが魅力です。
一方、マンションは耐用年数が47年ほどと戸建てよりも長く、資産価値が下がりにくい点がメリットといえます。ただし、土地はマンションの住人と共有しているため価値が付きにくいのがデメリットです。
◇セキュリティ
戸建てのセキュリティ面は、個人で対策しなければなりません。しかし、セキュリティ設備を自由に選択でき、あとから自由にセキュリティを強化できます。防災面もセキュリティ同様、自由に対策できるのも戸建ての魅力です。
マンションのセキュリティは、エントランスに最初から防犯カメラやオートロック、管理人の常駐など対策されており、基本的に個人で行う必要がありません。元からセキュリティ対策が施されている点は、買い手側へのアピールポイントとしても有効です。
売れやすい物件の特徴
戸建てやマンション、それぞれに売れやすい特徴があります。これから東広島市で不動産売却を検討している方は、所有する物件が該当しているかチェックしてみましょう。
◇マンションの場合
マンションで売れやすい物件の特徴は、駅から徒歩10分圏内で築10年以内の物件です。リモートワークが普及しても駅近くの物件は人気が高く、勤務先は電車で離れていても駅から自宅の距離は短縮したいという方も多くいます。
また、できるだけインテリアや設備が古くない築10年以内の物件が売れやすく、10年経過した物件よりも買い手が見つかりやすい傾向にあります。さまざまな世代のニーズに合わせやすい物件も人気が高く、例えば広さ55㎡または2LDKの物件などが該当します。
◇戸建ての場合
売れやすい戸建ての特徴は、駅から徒歩20分圏内で築10年の物件です。戸建ての築10年は、マンションと比較すると外観が古びてみえてしまうため、なるべく築年数が浅いうちに売却したほうが売れやすいといえます。
戸建てとマンションの売れやすさには明確な違いがあります。東広島市でマイホームの住み替えを考えている方々にとって、どちらの物件がよりスムーズに売却できるかは重要なポイントです。
一般的に、現在の市場ではマンションの方が売れやすい傾向があります。鉄筋コンクリート造のマンションは、減価償却の影響が少なく、資産価値の低下が緩やかであるため、売却しやすいことが関係しています。
対照的に、木造の戸建て住宅の耐用年数は。鉄筋コンクリート造のマンションと比べて短く、資産価値が早く減少します。このため、戸建てはマンションよりも売却に時間がかかる傾向があります。
しかし、近年のコロナ禍によるリモートワークの普及が、住まいに対するニーズに変化をもたらしました。自宅に仕事スペースや良好な通信環境を求める声が高まっており、このため部屋数の多い戸建てが好まれる傾向があります。
戸建ての売却を考える際は、コロナ禍によるニーズの変化を把握し、適切な売却準備を行うことが重要です。