東広島市の不動産売却相場は?マンション・戸建てそれぞれの動向
広島県と東広島市の売却相場の目安は、マンションがそれぞれ2,380万円と2,300万円、戸建てが1,899万円と1,890万円です。ただし、地域や市場での一般的な価格であり、物件の立地や面積、築年数、季節や時期によっても変動します。特に引っ越しシーズンは、相場が高くなる傾向があります。
売れにくい物件の特徴として、交通の便が悪い、周辺に商業施設が少ないなどがあります。築年数が古いマンションは成約率が低くなるため、瑕疵担保保険への加入やインスペクションを受けることが推奨されます。売れにくい物件は地域密着型の不動産会社に相談するのが効果的です。
目次
不動産売却相場を知る重要性と広島県で売却までにかかる期間
不動産売却を検討している方は、少しでも高く売約したいと考えている方も多いかもしれません。そこで重要なのが不動産の売却相場です。これから東広島市で不動産売却を検討している方は、不動産売却相場とは何か、相場を調べる重要性などを理解しておきましょう。
◇不動産売却相場を知る重要性
そもそも売却相場とは、地域や市場での一般的な売却価格のことです。不動産の立地・面積・築年数など、同じような物件がどのくらいの価格で売買されているのかを示しており、不動産を評価する際の基準でもあります。
売却相場は時期によっても変動するため、同じような条件の物件でも売却価格が大幅に下がるケースも少なくありません。
例えば、進学・就職・転勤など、引っ越しシーズンは住宅の需要が高まるため相場がアップしやすく、売却に適している時期です。一方で、8月・12月・1月は需要が減り、相場に変動が活発化する時期よりも売買価格が安い傾向にあります。
不動産売却で損しないためにもその都度、最新の売却相場を調べておくのが重要です。
◇2023年広島で売却までにかかった期間
不動産は種類によって売れやすさが異なります。比較的短期で売れやすいのがマンション、成約まで期間がかかる傾向にあるのが戸建てと土地です。
広島県では年々人口が減少しており、戸建て住宅の需要が減りつつあり、2023年の戸建て住宅の売却にかかった期間の目安は、半年〜1年以内が全体の半数を占めています。一方でマンションの場合、約9割の方が3ヶ月〜半年以内に売却が成立していました。
東広島市の売却相場と動向
広島県と東広島市の2023年時点の相場価格・動向は次のとおりです。不動産を売却する際は、売却相場価格だけでなく、動向も合わせて把握しておきましょう。
◇広島県と東広島市の売却相場
大手不動産会社の集計によると、広島県のマンションの売却相場価格は2,380万円でした。なお、専有面積の中央値は71㎡、築年数の中央値は約27年です。一方、戸建ての売却相場価格は1,899万円となっています。建物面積の中央値は109㎡、土地面積の中央値は178㎡、築年数の中央値が31年でした。
東広島市のマンション売却相場価格は2,300万円、専有面積の中央値が72㎡、築年数の中央値が22年です。一戸建ての売却相場価格は1,890万円で、建物面積の中央値が109㎡、土地面積の中央値が198㎡、築年数の中央値が29年でした。
◇戸建てとマンションの不動産売却の動向
広島県の中古マンションの需要は、やや上昇傾向にありますが、2022年の成約件数と比較すると一部エリアを除くと下降傾向にあるのが現状です。一方で売却価格は上昇しており、住宅需要や地価が高まっている広島市の中心エリアや東広島市など、一部エリアではマンションの需要が高まっています。
中古戸建ての需要は、やや下降傾向にあり売却までに期間がかかっているのが現状です。しかし、広島市の中心エリアや東広島市など隣接している一部エリアでの需要はマンション同様、増加傾向にあります。
広島県で売れにくい物件の特徴
不動産には売れやすい物件がある一方、売れにくい物件も多いです。不動産を売却する際は、所有する不動産が該当しているか確認しておくとよいでしょう。
◇売れにくい戸建ての特徴
広島県の戸建てで売れにくい物件の特徴のひとつ目は、交通の便が悪いことです。自宅から駅までの所要時間が長い、あるいは人気沿線上になく都心部へのアクセスがしづらい場合は売却に時間がかかる可能性が高くなります。
さらにスーパーやドラックストアなどの生活に必要な施設、ショッピングセンターなどの商業施設がない場合や、広島県の平均延べ面積(令和4年は約119㎡)より狭い場合も買い手が見つからず、苦労するケースも見られます。
◇売れにくいマンションの特徴
売れにくいマンションも戸建て同様、アクセスや周辺環境の利便性などによってなかなか買い手が見つからないケースが見られます。
マンションの場合は専有面積が70㎡未満である、あるいは山陽本線沿いになく駅から徒歩15分以上かかる場合は売れにくい傾向にあります。
売れにくい物件を売却するための対策
所有する不動産物件が売れにくい場所にあって、手放したいのになかなか手放せないという方も多いかもしれません。売れにくい物件を売却する際には次のような対策が有効です。
◇立地が悪い
立地が悪い物件は、地域密着型の不動産会社で売却するのも手です。地域密着型の不動産会社は、その地域の知見があり尚且つ地元ならではの地域住民とのパイプもあり、買い取ってもらえる可能性が上がります。
また、自然が多いなど地域の魅力や日当たりがよいなど物件の魅力をアピールするのも効果的です。
◇マンションの築年数が古い
築年数が古いマンションも売れにくく、築年数20年になると成約率が20%を下回り始めます。
マンションの売却で一番重要なのが、建物自体に問題がないことです。建物に問題がないか判断する方法として、瑕疵担保保険への加入やインスペクション(住宅診断)を受けておくと買い手に安心感を与えられます。
また、簡単なリフォームやハウスクリーニングなどのサポートサービスを提供している不動産会社を選ぶのも有効です。
ただし、中古マンションを自分でリノベーションしたいという方もいるため、不動産会社と相談しながらサービスの利用を考えましょう。
広島県で不動産を売却する際には、売却相場を把握することが重要です。売却相場とは地域や市場での一般的な価格で、立地や面積、築年数に基づいて決まります。相場は時期によって変動し、引っ越しシーズンなどでは価格が上がる傾向があります。
2023年のデータによると、広島県では戸建ての売却に半年から1年、マンションは約3ヶ月から半年で成約するケースが多いです。広島県全体でのマンション相場は2,380万円、戸建ては1,899万円で、東広島市ではマンションが2,300万円、戸建てが1,890万円です。
売れにくい物件の特徴としては、交通の便が悪いことや周囲に生活施設が不足していることが挙げられます。築年数が古いマンションも売却が難しい場合があります。売れにくい物件の対策としては、地域密着型の不動産会社を利用し、物件の魅力をアピールすることや、瑕疵担保保険やインスペクションを活用することが有効です。